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2020年09月05日

うちのネコ、20歳。 第5回

 残暑の中でも仕事しまくり、あっしことでございます。


 さて本題の方は、うちのネコの話の続きです。

 2000年10月、高崎市の動物愛護ふれあいフェスティバルの里親探しコーナーにいた、妙にいじけた三毛猫をついつい引き取って育ててきました。甘ったれで常にくっつきたがるので、名前はベタ子です。

 ベタ子には、一時期たいへん申し訳ないことをしました。一生に一度かもしれないチャンスがあって、あっし、しばらく外国に行っていました。その間ベタ子は実家に預けていたのですが、後から聞いた話では、時々誰もいない家の外に向かって大きな鳴き声をあげることがあったそうです。「早く帰ってきて!」とあっしのことを呼んでいたのかもしれません。

 2年ぶりに外国から帰ってみたら、ベタ子がすごく大きくなっていて驚きました。再会しても別に興奮するわけでもなく素っ気ない様子のベタ子でしたが、その日の夜、あっしの布団に入り込みべったりくっついて寝てくれました。飼い主が帰ってきたということはちゃんと分かってくれていたようでした。

 その後もちょくちょく外国に行くことがあったので、ベタ子は実家に預けたままで、時々会えるという状態でした。ベタ子を外国に連れて行くことはしませんでしたが、実はベタ子は外国である意味大活躍をしていました。あっしが自己紹介をするたび、ベタ子のネタが大うけだったのです。

 話の流れは、だいたいこんな感じてす。

 あっし「日本から来ました。独身ですが、日本に彼女がいます。彼女との結婚はまだ認められていません。彼女は読むことも書くことも出来ないので、今は連絡が取れなくてとても淋しいです。」(→聞き手はたいてい、「おぉ、かわいそうに・・・。」というような反応をしてくれます。)

 あっし「彼女はとても甘ったれで、私たちは毎晩抱き合いながら眠っていました。彼女はものすごーくかわいいです。」(→聞き手は一転して「わーお!」と興奮してきます。)

 あっし「彼女のかわいいところは、毛深いところです。彼女は体中毛だらけで、私よりも立派な口ひげをしています。」(→「毛深い」という言葉に反応して大笑いする人、「日本の女性はそんなに毛深いのか!」と驚く人、「こいつの彼女は男か?」と疑う人、反応は様々ですが興奮は最高潮に!)

 あっし「彼女の写真を見たいですか? これが私の彼女です。」(→ベタ子の写真を見せられて、「なんだ、ネコじゃん!」となるわけですが、ほぼ100%会場は大爆笑となり、自己紹介でのツカミは大成功となります。)

 こんな話を、主に小中学校の教室を訪れてはしていました。相手はいわゆる途上国の子供たちで、不便な環境の中で生活している子供たちばかりでしたので、少しでも楽しんでもらいたいとの思いもありました。ベタ子は、何百人か、いやおそらく何千人もの人々を笑顔にしてくれました。

 最近は外国に行く機会がなくなり、ベタ子とは離れることなくずっと一緒に生活しています。現在の仕事でも、時々ベタ子のネタでお客さんを笑わせることがあります。あと何年一緒に暮らせるのかと、ふと不安に思うこともありますが、ベタ子と出会えてよかったなぁと思っとります。

 ↓ 20歳になったベタ子。

うちのネコ、20歳。 第5回

 ↓ 美しい肉球の持ち主です。

うちのネコ、20歳。 第5回


<お願い>
 2000年10月の動物愛護ふれあいフェスティバルでネコを里親探しコーナーに出していた渋川市の女性さん、このネコがどんな生い立ちだったのか教えてください! もう少し詳しく話を聞いておけばよかったと思っています。


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